【財産管理対策】高齢の母親の保有する金銭と自宅を、息子が管理出来るようにした事案
最終更新日時:2022年8月10日
財産状況
相談内容
ご相談者Aさんより、お母様の件でご相談を受けました。87 歳になるお母様がご高齢の為、お母様の財産管理(ご自宅と預貯金の管理)に不安を感じているとのことでした。
問題点
弊社でお話を伺い、現状分析を行ったところ、次の問題点が洗い出されました。
①お母様がご高齢である。⇒財産管理、今後の生活に不安。
②ご自宅の築年数が古い。
Aさんのご希望は、お母様がこれからも安心して健やかに過ごせる環境を整えてあげたいということでした。
お母様は、出来るだけご自宅で過ごしたいというご希望をお持ちでした。
これからも、お母様がご自宅で生活していくには、リフォームの必要がありましたが、ご高齢のお母様には負担が大き過ぎました。
また、将来、お母様が認知症になってしまい、施設への入居が余儀なくされると、資金調達の問題が生じます。
現状では、お母様のご自宅の売却や賃貸等による方法が出来なくなってしまいます。
解決策
弊社は、上記の問題点を踏まえて、下記の提案を行いました。
① 家族信託
お母様を委託者かつ受益者、Aさんを受託者にした家族信託をご提案しました。信託する財産は、ご自宅と信託用口座の預金を設定しました。
これにより、お母様のご自宅のリフォームは、Aさんが対応できます。また、お母様が将来ご自宅に住める状況ではなくなってしまった際には、Aさんがお母様の生活及び福祉の為に、ご自宅を最善の方法で手続することが可能になりました。
上記の対策により、お母様もAさんも、これから安心して過ごすことが出来ると大変喜んでいらっしゃいました。